研究職目指す方必見!アカデミア研究者の仕事内容と企業研究職との違い

このような人向けの記事です

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今回は、【アカデミア研究者の仕事内容と企業研究職との違い】について解説していきます。
理系学生の皆さんの中には、大学教授や公的研究機関の研究員を目指している方も多いのではないでしょうか。そんなアカデミア研究者について、今日は仕事内容から求める人物像など詳しくお話していきます!

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こんにちは!就活活動アドバイザーのamiです!( @nina22391 ) 

アカデミア研究者の仕事内容

アカデミア研究者とはそもそも何か?について話していきます

アカデミア研究者の紹介です!・・って、そもそもアカデミア研究者ってなんだにゃ?

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大学教授

アカデミア研究者の代表と言えば、大学の教授です。大学の教授なのだから大学の先生であり、教育者なのではないかと思うかもしれません。それは半分正解ですが、半分不正解です。

大学教授の仕事の特徴は、教育だけでなく研究もするところです。教科書の内容を教えるだけでなく、教科書の内容を作る仕事とも言えます

ですので、大学教授はまさにアカデミア研究者の代表になります。大学教授や准教授のように、すでに常勤で定年制の職についた人だけでなく、博士号を取った後に大学で研究をしている人たちもアカデミア研究者と呼ばれます。

一方、博士号を取らずに研究に携わる仕事もあります。これらの仕事に従事している人は、技術員、テクニシャンなどと呼ばれています。これらの人たちは、高度な専門性で研究に従事していますが、一般的には研究者とは呼びません。

国や都道府県など、公的研究機関の研究員

アカデミア研究者は、大学以外のどこにいるのか?と問われたら、それは公的研究機関にいます。国や都道府県、省庁の管轄下にあります。多くの場合、独立行政法人、研究開発法人などの名前が付いています。

有名なところでいうと、コロナなどの病気が流行ると出てくるのが国立感染症研究所。自然科学の分野を広く研究し、一時期ワイドショーを賑わしていた理化学研究所。がんの研究をしている国立がん研究センターなどが挙げられます。

企業にも研究所があり、そこには研究職もありますが、そこで働く人はアカデミア研究者とは呼びません。非営利団体の研究者がアカデミア研究者になります。

文字通り、研究をするのが仕事

アカデミア研究者が大学や公的研究機関で何をするのかといえば、文字通り研究です。内容はそれぞれの研究機関によります。大学では文系から理系まで、あらゆる研究が可能です。

ただし、大学といえども、研究をするには予算が必要です。この予算の性質によっては、研究する課題が決まっていることがあります。特に昨今は、大学といえども完全に自由な研究ができず、社会に役立つ研究というものを求められることがあります

一方、公的研究機関はそれぞれ目的があって設立されています。感染症の研究、癌の研究、細胞や遺伝子のメカニズムの研究、スーパーコンピューターを使った気象の研究、防災技術の研究など、それぞれの目標に向かって研究をすることが一般的です。

業界の求める人物像

どのような人がアカデミア研究者に向いているでしょうか?

アカデミア研究者って、周りにいないからよくわからない。白衣着て、メガネかけているようなオタクの人?変わり者のイメージだな。

タイトルなし

研究そのものが好きで、辛抱強い人

研究という仕事はとても特殊です。一見かっこいいですし、いずれはノーベル賞を!と夢を見るかもしれません。特に理系の学生には、研究職は非常に人気があります。

しかし、実際に研究を進めてみると、失敗の連続。毎日失敗を繰り返し、その中でたまに一歩だけ進みます。このような日々をずっと繰り返すわけなので、それこそ好きでなければ務まりません。研究というすぐには形にならないものには、辛抱強さが最も大事になります。

アカデミア研究職を長く続けている人は、結局研究という行為そのものが好きである場合が多いです。大学に入れば、研究室やゼミなどでアカデミア研究職を体験することになりますので、この時に自分の適性を判断するのが良いと思います。

待遇よりもやりたいことがある人

資格のところで後述しますが、「アカデミア研究者」と呼ばれるには博士号が必須です。博士号の取得には、大学卒業後2年間の修士課程、3年間の博士課程と、合計5年間大学院に通うことが必要になります。5年間通えば必ず博士号が取れるわけではなく、場合によってはもっと長く時間がかかることもあります。

また博士号を取得しても、すぐに定職があるわけではありません。昨今では、契約が1年更新の任期付きの研究者になることが一般的です

これらのキャリアパスのため稼げる給与や職業の安定性などの待遇面は、一般企業と比べてかなり厳しい現実があります。このため、「仕事には待遇よりも自分のやりたいことを求める!」という人が、アカデミア研究者に向いています

ルーティーンワークが苦手な人

上では少しネガティブなことを書きましたが、良い面もあります。アカデミア研究者の良いところは、困難はあれど、大きな目標に向かって進んでいくという達成感がある点です。

例えば、現在は治らない病気を治す方法を開発する、世界の資源問題を解決する、情報通信技術でコミュニケーションの革命を起こすなど、大人になっても夢を持ち続けることが可能です。

どんなに待遇が良くても、仕事がルーティーンワークで退屈になってしまうのが苦手であるという人が、アカデミア研究者に向いています。

業界に必要な資格

アカデミア研究者といえば博士です。

吾輩は博士である。ドクターって一度は呼ばれてみたいにゃ!

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博士号が必須

アカデミア研究者になるには、博士号が必須です。博士号は、Ph.D(ピーエイチディー)とも言います。この資格は世界共通で博士号を取れば、世界中でDr. ○○(苗字)と名乗ることができます(医者ではありません)。

博士号を取るには、大学卒業後、修士課程が2年間、博士課程が3年間と、最低でも5年間は大学院に通う必要があります。まれに博士課程を2年間だけで博士号と取る人もいますが、例外中の例外です。

むしろ、博士課程が4年、5年間と伸びるケースはたくさんあります。また文系の博士号では、博士課程の単位だけを取得して修了し、非常勤講師などを務めながら、数年、場合によっては10年以上経ってから博士号を取得するというケースもあります。

さらにこの博士号を取ってからが、アカデミア研究者のスタートラインになります。理系の場合、博士号を取得した後は、博士研究員などになって研究を進めます。博士研究員は、ポストドクターでポスドクとも呼ばれます。

博士研究員の多くは定年制ではなく1年ごとの契約になります。この時期に研究成果を挙げることで、大学や研究所の常勤職を狙っていくことになりますが、不安定なまま仕事を続けるにはそれなりの覚悟が必要です。

意外にも、その他の資格はあまり必要ではない

高度な研究をするのですから、様々な資格が必要かと思いきや、アカデミア研究者に必須なものは博士号だけです。例えば、英語のTOEICなどはほとんど必要ありません。また、技術士などの理系の資格もありますが、一般的にはあまり必要ではなく、むしろ職業が安定してからスキルアップのために資格を取るという人の方が多いです。

省庁直轄の研究所の場合は、国家公務員試験を受けて合格することが必要な場合もあります。しかし、それ以外の研究所は、実は博士号を有していれば、一般的な公募で決定されます。

すなわち、一般企業の就活とたいして変わりません。大学や研究所の募集は、国の科学技術振興機構が運営するJREC-IN(ジェイレックイン)というアカデミア研究者向けのサイトに、求人が載っています

業界のメリット・デメリット

アカデミア研究者は、メリットとデメリットがはっきりしています

大学って少子化だし、今後は大丈夫かにゃ?

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デメリット:高学歴の割に待遇は割に合わない

上にも書いた通りアカデミア研究者を目指す場合、長く大学院に通う必要があります。周りが社会人になって、場合によっては結婚し出す時にもまだ学生だったりします。

そうしてようやく取得した博士号は、まだスタートライン。そこから研究成果を上げて、大学や研究所のポスト獲得競争に勝って、やっと定年制の常勤職に就くことができます。

大学では、教授、准教授、常勤講師、助教といった順になり、一般的には、大学でポストを得ても助教から登っていくことになります。

一番上の大学教授といえば、社会的な地位も高く、高級取りのイメージがありますが、実はそれほどではありません。大手私立大学はともかく国立大学ですと、大学教授になっても年収は1000万円前後です。地方の国立大学ですと、年収1000万円を下回ることも多々あります。また教授より下のポストでは、年収は低くなります。

さらに当然ですが、全員が教授、准教授になれるわけではありません。博士号を取って教授、准教授になれる人は、むしろ少数派です。

研究所の研究職も給与水準は高くありません。最近では年俸制が多く採用されています。年俸制とは何かというと、賞与がない上に、退職金もないことだけを指しており、あまりメリットはありません

ですので給与水準などの待遇だけを考えたら、アカデミア研究者は割に合う職業ではないかもしれません。

メリット:それでも夢のある職業

デメリットを読んでしまうと、アカデミア研究者を目指す気がなくなってしまうかもしれません。しかし特に理系では、アカデミア研究者は志望者が絶えません。望者が絶えないからこそ競争が激しく、待遇があまり良くないとも言えます

それでは、アカデミア研究者を目指す理由は何でしょうか?


それは、やはり夢があるからです


大事な人を癌などの病気で失ったとしたら、あなたはどうするでしょうか?そうした出来事がきっかけで「自分が世界から癌を無くす!」という思いを胸に人生を歩むかもしれません。他にも事故で手足が動かなくなった家族のために、自分がそれをなんとかしたいと考えて、工学部に入る人もいます。

世界は食糧問題を抱えていて、いずれは破綻すると言われています。そうした世界を救うために、バイオテクノロジーを駆使した農学部に入る人もいます。こうした熱い想いを持って人生を過ごしている人は、本人も夢中になって充実している時間を過ごしているでしょうし、他人から見ても魅力的ではないかと思います。

このように、「夢を持った大人でいられる」という点が、アカデミア研究者の最大のメリットではないかと思います

アカデミア研究者と企業研究職の違い

アカデミア研究者より聞き馴染みがあるのは、企業研究職だと思います。共に研究を行うことは共通していますが、一体何が違うのでしょうか。

今回は分かりやすく表にまとめてしてみました。違いを理解し、自分に合った方を選択しましょう!

項目

アカデミア研究者

企業研究職

研究内容

基礎研究がメイン

これまでになかった物質や原理を発見していく技術の土台となるような研究を行っていることが多い。

応用研究がメイン

基礎研究やこれまで行われてきた応用研究等をもとに実用化へ導く研究を行うことが多い。

研究目的

社会貢献や利益追求の他、学術の発展や未知の追求という純粋に解明されていないものを突き詰めることが目的となっている。

ほとんどが自社の利益に繋がるよう実施することが目的となっている。

研究資金

国の予算から競争的資金と呼ばれる研究費を獲得し、それを資金源に研究を行うことが多い。

企業自身が持つ研究開発費から、研究所へ割り当てられた予算の範囲内で研究を行うことが多い。

研究期間

論文化までを見据えて、成果に結びつくまで掘り下げるなど1つのテーマに長期間取り組むことが多い。

実用性やスピードを求められることがあるため、1つの研究テーマは短期間で終わる可能性が高い。

メリット

自分主体で研究ができるため、やりたいことを納得するまで研究することができる。

製品化やサービスに繋がるため、自身の研究が世の中のためになった実感が湧き達成感を得られる。

デメリット

成果が出るまでに時間が掛かったり、一人で研究することが多いため、先が見えない中根気強く取り組まなければならない。

自分のやりたいことというより、会社の目的に合わせた研究を行う必要がある。

まとめ

今回は『アカデミア研究者の仕事内容と企業研究職との違い』 についてお話しました。

大学の先生は知っていても、研究者としての側面はあまり見えないかもしれません。また、公的研究機関の研究者はあまり馴染みがないと思いますので、今回紹介いたしました。

今日のブログで押さえるべきポイント!
アカデミア研究者は、大学や公的研究機関の研究者!

◎博士号が必須

◎待遇は学歴の割に厳しい。それでも夢があるのが研究者!

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